店舗アプリの導入を検討する際、知っておいた方が良いアプリの種類とその特徴



スマートフォンの普及により小売店にとって、O2O(オンライン・トゥー・オフライン)戦略の重要性が高まっています。

そのなかでも、店舗アプリを活用する施策は非常に効果的です。

では、その店舗アプリの導入を考えた場合、どのような種類のものがあるのでしょうか。


①プラットフォーム型

「LINE@」「Cookpad」等がよく知られています。
このようなアプリは、既に多くの利用ユーザーを確保しているため、簡単に多数の見込み客に対してアプローチする事ができます。
ただ、多くの小売店がこのサービスを導入していることから、他社との差別化が難しいこと、ユーザーにとっては「多くの登録アカウントの1つ」としての認識され埋没してしまうため、訴求力が弱いというデメリットがあります。

②自社開発型

自社の事情に合わせて機能実装を行い開発するため、訴求力の高い効果的なアプリを導入する事が可能です。
ただ、ゼロからの開発のため時間や費用(一般的には300万~1,000万程度)が膨大にかかる可能性があります。
また、サーバーやユーザー管理等の日々の運用・メンテナンスの手間やコストも自社内で行わなければならず、社内の負担が増えることも考慮する必要があります。


③ASP型

ASPとはApplication Service Providerの略で、アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客に提供する事業者、もしくは月額料金を支払うことで利用できるクラウドサービスのことです。

ASPを利用することで自社でシステムを開発する必要がなくなるため、初期導入のコストを抑え、導入の期間を短縮することができます。
また、基本的にはASPサービス提供社側でシステムの保守・メンテナンスやアップデートが実施されるため、管理コストや手間を縮小させることも可能です。
さらには、ネットワークに接続すればどこからでも操作が可能なこと、もしもアプリが必要でなくなった時には利用を中止したり、ASPサービス提供社の変更も容易にできることもメリットに挙げられます。



価格だけではなく、価値にも重きが置かれている市場になっている現在、「自社開発型」がおそらく最も訴求力を高めることができるアプリかと思われますが、それほどの資金力のある小売店は決して多くはありません。
店舗アプリの導入には、初期費用やランニングコストを十分に考慮し、その費用に見合った効果が望める適切な選定が大切です。